パキポディウム属 ルテンベルギアナム実生育成記録

パキポディウムの代表と言えばグラキリス。今回ご紹介するルテンベルギアナムは長細く成長する姿がパキポディウムらしくないためか、それほど流通量も多くないようです。個人的にはその珍しい姿がお気に入り。和名は鬼に金棒と言うようで、確かに金棒っぽい容姿です。

播種前事前準備

メネデール液とダコニール液を足した液体に24時間浸水させ、その後さらに皮を柔らかくするためキッチンハイターに30分間浸水させました。種はかなり平べったく柔らかいため、傷つかないように慎重に扱った方がよさそうです。

用土について

用土は赤玉土とバーミキュライトを半々くらいで混ぜたものをメインに、表面は根が張りやすいように種まき用の細かめの土を被せました。

播種から発芽までの経過観察

2021/7/4

パキポディウム ルテンベルギアナム

種は平べったくて大きく、大きさだけで言えばグラキリスの種の10倍はありそうです。参考になるような記事も少なく、どのような蒔き方が正解かわからないため、ひとまずグラキリス同様に土の上に置き、明るめの日陰で腰水管理していきたいと思います。

2021/7/9

播種からまだ5日目ですが、思ったよりも早く芽が出てきました。

ルテンベルギアナム
ルテンベルギアナム

拡大したものです。なかなか写真では伝わりにくいのですが、どうも芽がうまく土の中へ入っていけていないように見えます。毎日雨降りで、水やりもほとんど必要ないくらいの天気のせいか、土がちょっと硬くなってしまっているのかもしれません。まだまだ小さいので、力を貸してあげたくなるところですが、甘やかしてもいけないので、力強く育ってくれるよう祈りながら、もう数日はこのまま見守り続けたいと思います。

2021/7/11

播種から1週間が経過しました。思ったよりも早い成長を見せてくれています。25粒蒔いて16粒が発芽しました。まだ動きそうな種もあるので、最終的に20粒近く発芽してくれると嬉しいです。種がでかいので根がうまく張れていないものもちらほら。そろそろ日陰+腰水管理から徐々に直射日光に当てて成長を促していきます。

2021/7/18

播種から2週間経過しました。すくすくと順調に育っています。ただ、他の塊根植物の種と比べると、薄く触った感じも弱々しいと感じていました。実際同じように発芽管理しているポットと比べても、苔が生えやすく、種も緑がかってしまいました。湿度が高すぎたようです。それでも発芽した種子は成長がとても速く順調。そこでちょっと早いですが、発芽した種子の植替えを行いました。

パキポディウムルテンベルギアナム
カビではないですが苔だらけに…
パキポディウムルテンベルギアナム
とても元気に育っています

このまま太く長い立派な幹に育つよう、夏場の日差し管理をしっかりしていきたいと思います。

2021/7/31

パキポディウムルテンベルギアナム

播種から4週間が経過しました。すごい!順調に育っています。パキポディウムは総じて成長速度がゆっくりですが、ルテンベルギアナムはとても速いです。とはいっても茎はか細いので、夏場の急な強風やゲリラ豪雨などに気をつけながら日差しをたっぷりあげたいと思います。

2021/9/12

播種から2か月強が経過しました。とても順調に成長していたルテンベルギアナムですが、現状こんな感じです。

パキポディウムルテンベルギアナム

ぐんぐんと背が伸びて、幹もかなり太くなってきました。パキポディウムの中でもかなり成長が早い方だと思われます。ここまではずっとベランダ管理。遮光もしていないため、夏場は8時間くらい直射日光を浴びています。まだ幼いためなるべく雨は当たらないように気をつけています。水やりは晴れた日に朝晩2回、曇りや雨の日は朝1回が基本です。成長剤も使っていません。思ったよりも順調に成長を続けており、葉っぱ同士が触れ合っていますが、1年目はこのまま冬を越して来春植え替えをする予定です。だんだんと気温も下がってきたため急な気温の低下に気をつけながら管理していきます。

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